のめゆり・倉庫

あんまり整理する気にならないタイプの物置

ボイスチャットで喋れない症候群

僕は一般的に見ればどちらかというとコミュ障の領域に属すと思うが、現実で全然喋れないっていうことはない。だが。ボイチャで喋れない。全然喋れない。僕とボイチャしたことがある人ならわかると思うが、だいたい聞き専になっている。少し前までは「親に喋ってる内容を聞かれるのが嫌なので喋れない」という理由は一応あった。が、聞かれる可能性の無いとき………例えば、親の不在時でも僕が饒舌になることはあまりなかったし、個室が与えられた現在でも喋ることができない。何故だろうか?

理由を考えた。一つに、「自分が1人で喋ってるのがはずかしい」というところがあると思った。が、これは理由としては弱い。ボイスチャットは相手も喋っている。ではこの恥ずかしさは何なのか?と思った。理論的には説明できないが、たしかに恥ずかしさが存在する。

ここで、「他人から見たときに、1人で理解できないことを口走っているように見える」という事が言える。でも、これでは自分ひとりしか家に居ないときでも喋れないことの説明がつかない。

思えば、自分は極度の恥ずかしがりやであるという自覚がある。

読みたいラノベとかのタイトルを直接検索するみたいなことができない。必ず、遠回しなワードで検索するか、上位カテゴリで検索して一覧から探す。そういうレベルである。

なので、会話を聞かれることが本当に嫌である。特に親に、しかもネット上の友人との会話だ。聞かれて良い要素が一切ない。

 

以前、父親と同部屋だったとき、父親は「お前の話の中身なんぞ興味ないし聞いてないから気にしなくていい(意訳)」という事を言っていた。今でもどうやっていたのかわからないが、その時の自分は何故か普通に喋ることができていたので、気にせず……いや、そこそこ気にはしていたが親のいる前でも喋っていた。

が、一度「お前がボイチャ中に〇〇して1人で慌ててたのが面白かった」ということを言われた。全然聞いてるじゃん。内容を気にしないかとかはどうでもよくて、そもそも聞かれたくないんだよこっちは。適当なことを言っていたのにすごく腹が立ったし、嫌になった。友人との会話を盗み聞きされるのは本当に苦痛だ。親は「聞かれて困る内容じゃないだろ」とは言うが、聞かれて困らない内容でも宛先じゃない人に把握されるのが嫌だということを分かってくれない。しかもそれが親ときたらそれはもう嫌さは数倍にもなる。それに、聞かれて困る内容も話したい。恋バナとか。する相手いないけど。

そういうようなトラウマが積み重なって発声への抵抗がどんどん増していっているように思う。とにかく、今聞かれないにしろ、聞かれることへの恐怖が大きすぎて喋れないのだ。

問題はこれだけじゃなく、会話の輪にどうやって入っていいのかわからない、どう会話を始めていいのかわからないというのもある。現実なら会話を始めるとき、何らかの物理的なアクションが使える。肩を叩く、とか。

が、オンラインだとそうもいかない。そもそも会話が苦手なのだから、それらの手段を封じられるとできることがなくなってしまう。

よく、「会話するにはまず挨拶からはじめてみましょう」というのが流れてくる。それ自体はごもっともだと思う。だが、挨拶したが最後、もう喋ることがない。気まずい空気が流れるだけである。

 

僕はこのまま一生聞き専として過ごすのだろうか。

 

(22/10/05追記)

解消編を書きましたが、参考にはならないと思います……

miiverse-udon.hatenablog.com